瞑想とBSセラピー ②

さて、前回の記事では
1、人間だけが過去や未来、「こうしなければいけない」「してはいけない」の思考に苛まれて苦しむ。
2、思考は、大脳新皮質の活動であり、その指示が原始脳の衝動と対立している。
という事を書きました。

これについてもう少し深く考えてみましょう。

日々③の大脳新皮質の思考と一体化して生きてるとしたら、それはファミコンみたいに薄っぺらな世界で生きている、という事なのです。
えっ・・・  なんだそりゃ??
例えば、「男性はみんな敵」という思い込みを持った人が居るとしますよね。
するとその人はその思考を無意識に信じ込んでいるので、世界がそのように見えるようになってしまいます。
たった数十ビットの思考のせいで、世の中の人間の半分がその人の目には潜在的には敵と映るようになりました。(本人はそのことには気付いていない事も多いのですが・・・)
しんどいですね、、、しかし、これはほとんどの人が無意識に毎日している事なのです。

そしてもし、私達がその数十ビットかそこらの情報量に過ぎない「思考」と完全に一体化して生きているとしたら、
その世界は情報量的にファミコンの画面の中で生きてるように狭く、苦しく感じるのは当たり前なのです。
それはありのままの現実を生きているのではなく、概念(=思い込み)に現実を無理やり合わせているような感じだからです。
まぁ完全に、という事ではないでしょうが、それが大脳新皮質をベースとして生きるという事です。

②の大脳辺縁系の司る感情はもう少し情報量は大きく、豊かな味わいが出てきます。
そして①の脳幹の司る「体感覚」はもっともっと広い世界へと私たちを解放してくれます。
繊細で有機的で、毎瞬毎瞬新たに移り変わっていて、我々にとっては最も豊かな様相を体験させてくれます。
その次元では意識が解放されていて、生きている豊かさも最大限に味わうことができます。そこでは意識が小さな思考情報の枠組みの中に閉じ込められていないのです。

露天風呂に浸かって「あー」みたいな時や、日没を見てジーンと何かを感じて震えているとき
暖かい布団に包まれて気持ち良い時、それらは全て豊かな感覚(注2)です。
言葉にできない、言葉を超えた、二度と全く同じ瞬間はありえない
毎瞬毎瞬 微妙に移り変わる 新鮮な感覚を感じているはずです。
日没や、温泉について思考で分析しているわけではありません。

その時、意識は解放されているのです。

例えば食べ物を食べるのだって、その食べ物に対するうんちくを考えながら食べていてもあまりしっかり味わっているとは言えないと思います。
ただ、今の五感に意識を置いて深く味わっている時に、その味の本当の奥行きや豊かさが味わえるのです。
これが禅の本質です。 ③の思考活動を離れて、①の感覚で、今を味わい続ける、だけです。
その時、思考という檻でできたファミコン並に小さな世界を超えて、
この世界に生きる、言葉を超えた本当の味わいや豊かさを経験できます。

しかし現在はほとんどの人がこの「体感覚」をベースとした意識に自由自在に在る事はできません。
この体感覚をベースとした「今の」意識にとどまる練習こそが、ヴィパッサナー瞑想なのです。

それでは爬虫類や動物達は悟っていて自由なのかと言うと、半分はそうだが半分はそうでない、と言えます。

確かに大脳新皮質の生み出す「小さな籠」に囚われていませんから自由だとも言えますが、基本的には無意識なのです。
爬虫類は体感覚を意識的に感じながら生きているわけではなく、ただその無意識のその衝動に突き動かされて生きています。


つまり生命は脳を「①感覚」→「②感情」→「③理性」と無意識に進化させてきたが徐々に、今この瞬間を味わうよりも
概念的な世界へと導かれて行き、最終的に最も概念的な大脳に無意識にはまり込んでしまった我々が、その概念の世界の中で(過去の事、未来の事、その他あらゆる考え、思考の枠の中・・・)現在苦しんでいるという事なのです。
ありのままのリアルなこの瞬間に生きるという事を、概念の世界の中で忘却してしまったのです。


・・・今度は脳の外側から内側へと 「意識的に」その領域を取り戻していくのです。


(注2) ここで言う「感覚」とは、肉体感覚をベースとしていますが、それを超えた範囲で魂が震えるような感じとか、直感的な感覚も含みます。
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瞑想とBSセラピー ①

さて、まずは脳の三層構造と呼ばれる図を元に、BSセラピーと
体感瞑想を組み合わせる意味を紐解いていきます!

http://www.seibutsushi.net/blog/2012/08/1321.html
これが、有名なポール・マクリーンの脳の三層構造説 です。
脳は爬虫類の頃から周りに大きく進化し続けていて、主に機能の上で

①脳幹(爬 虫 類 脳) =本能、体の感覚、自律神経 
②原始哺乳類脳(大脳辺縁系) = 感情 情動
③新哺乳類脳(大脳新皮質) = 理性
を司る部分に分かれています。 (図と番号は不一致)


そして図を見て頂ければ分かるかと思いますが、生命は進化の中で
① → ①+② → ①+②+③ の順に脳を拡大させてきました。

例えば、犬と一緒に生活した事がある方ならよく分かるかと思うのですが、
彼らは時々、人なんじゃないかと思うくらい人間臭い感情を表現したりします。

つまり爬虫類は 体感覚
     哺乳類は 体感覚と豊かな感情
最後に人間は  体感覚と豊かな感情と、複雑な理性  を備えている。

といった感じです。(おおまかにですが)

ここで、こんな事を考えてみます。
地球上には様々な生物が居ますが、よく鬱(注1)になるのは人間だけです。
なぜでしょう?それは大脳新皮質がとてもよく発達しているからです。
なぜかと言うと、大脳新皮質は理性を司っているからです。
理性が、脳の中央からの自然な衝動を押さえつけるのです。
例えば、怒りがこみあげてきた時に
「ダメだダメだ、こんな事を感じるのはこの場では不適切な事だ」とか
恐怖を感じても「私は強くならなくてはならないのだから」と
その感情を心の奥へと理性を使って押し込めようとします。
しかし押し込めてもその衝動は無くなる事無く、心の奥底(潜在意識)に蓄積されていきます。

そして、私たちは日常的に無意識ながら
「これは良い事」「これはいけない」「私はこんな人」「私はこんな人ではいけない」
といった、あらゆる思考と理性で、内からの情動や感情を押さえつけて生きているので
③からの指示と①、②からの指示が対立・矛盾し、その圧力が日々高まった中に多くの
人々が暮らしてるのが現状です。心の底に溜め込まれた感情や情動が膨らみ
心の「圧力」が大きくなり過ぎるとなりすぎると「鬱」になります。

しかし、動物は基本的には本能や情動に従順です。
「こんなところで怒るのは、みっともない事だ」とか
「こんなところで発情するのはもっとみっともない」
とか、他あらゆる人間が考えるような事をいちいち考えたりしないので、
脳内に抱えきれないほどの「圧力」を生み出す事がありません。


また③の脳である大脳新皮質は、未来を予測したり、過去について考える事ができます。
なので人間は「ああ、明日職を失ったらどうしよう・・」とか「○○年後にはどうなってるんだろうか・・」
未だ起こっていない未来の事を半日心配し続けて心を疲弊したり、既に終わってしまった事を
「もっとああすれば良かった・・」とか「あの時は本当に腹が立ったなぁ!」等
もう考えても仕方ない事をいつまでもぐるぐる考え続けて、心を消耗しながら生きています、、(涙)

「人間は過去や未来を考えることで学び、成長するのではないですか?」というのは確かに
ごもっともな意見なのですが、今ここで言っているのはそれよりはるかに度を越して
「ほとんどの時間、ネガティブな感情を動機とした未来や過去の思考に埋没しながら」生きる状態を言っています。
火に手を突っ込んでやけどすれば、「もうしないようにしよう」と学ぶだけです。
未来についても、ある程度しっかり考えた後は今できる事をするのみです。
いつまでもくよくよ悩んだり、ネガティブな感情に燃え続ける必要は無いですよね^ ^

さらに体は 頭の中でおこっているいる思考と、現実の区別がつかづに反応するのです。
頭の中で過去の嫌なシーンを再生すると、体はそれが今の現実であるかのように反応して、感情を再生産します。
あなたが今、完全に安全な部屋で、あたたかい布団に包まれているとします。
その時に何一つネガティブな感情を生む出す必要が無いのは、客観的に見れば明らかです。
しかしそこで、昨日あった、あるいは何年も前にあった嫌な事を思い出します。
すると、あなたは完全に安全な部屋で、布団に包まれているにもかかわらず、
またその時と同じような感情を再生産して味わう羽目になるのです、、
そしてその時に意識的でないのなら(ありのままを受け入れていなければ)その感情はまた心の奥に戻って行き、
永遠にその繰り返しで消滅する事がありません。

だから、森に暮らしている動物達は、人間よりもはるかに危険と隣り合わせで生きているにも関わらず
鬱やノイローゼにはならないのですね。彼らは
「来年は、食料がちゃんとあるのかな・・・」とか「寝てる間に殺されたらどうしよう・・」とか、
「もし、水が無くなったらどうしよう・・」「この前負けたあいつに絶対復讐してやる!!」とか
考え続けないので、ノイローゼや不眠障害には陥りません。
老後を心配し続ける熊や、憎悪に燃え続ける小鳥に出会った事は、たぶん無いでしょう(笑)
怒ったり、怯えたりしますが、その場限りで生きていくのに必要な分しか感情を基本的には生産しません。

多くの時間ネガティブな思考や感情を、無駄に過剰生産しながら生きているのは、人間だけです。

つまり③(思考)の脳が生きてく上でのベースになり、そちらが過剰興奮状態になってしまっている事が、
人間の苦しみの根本的な原因だと言えそうです。
次回からはその「圧力」の解除方法を書いていきたいと思います。

今日のまとめ:人間の根本的な苦しみのメカニズムは、大脳新皮質の理性が
それ以下の脳の情動:本能を抑圧し、圧力が溜まり心が分裂している事にある。


※注1 ここで言っている「鬱」とは、病院で診断されたものだけではなく
日常的に無気力であったり、単純になんだか苦しい状態を含みます。


プロフィール

bsxryo

Author:bsxryo
ご訪問ありがとうございます。
東京・名古屋・大阪でBSセラピー(脳幹活性整体/
ライオンあくび健康法)を施術している零命(レイメイ)です。
日時等、お気軽にご相談ください

bsxryo@gmail.com

零名←こんなブログもやってます。

※料金表は記事にあります。


幼い頃から繊細な意識の持ち主で、16歳で意識の目覚めの体験をする。
その後、ありのままをただ観察する事(瞑想)を大原則としながら、様々なメソッドを吟味しつつ意識の探求を続ける。
鋭敏に感じ取る力、感情の解放等に精通する。

主な経験 : ブレスワーク40回程度
ビパッサナー瞑想コース 計100日間
TRE(トラウマ リリース エクササイズ)50回程度
スペースまほろば主催の瞑想会やグループセッションに50回程度参加。など
BSセラピー ベーシック&アドバンスコース修了

2013年の7月に脳幹活性整体(BSセラピー)に出会い、今までの全てのメソッドを超える精妙かつ、肉体と精神両方への根源的な効果を体感。資格取得後のべ1000人以上に施術を行う。

BSセラピーを続けた後の効果は言葉にできないものがありますので、多くの人達にこの解放感を味わってほしいと願っています!

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