瞑想とBSセラピー ①
さて、まずは脳の三層構造と呼ばれる図を元に、BSセラピーと
体感瞑想を組み合わせる意味を紐解いていきます!
http://www.seibutsushi.net/blog/2012/08/1321.html
これが、有名なポール・マクリーンの脳の三層構造説 です。
脳は爬虫類の頃から周りに大きく進化し続けていて、主に機能の上で
①脳幹(爬 虫 類 脳) =本能、体の感覚、自律神経
②原始哺乳類脳(大脳辺縁系) = 感情 情動
③新哺乳類脳(大脳新皮質) = 理性
を司る部分に分かれています。
そして図を見て頂ければ分かるかと思いますが、生命は進化の中で
① → ①+② → ①+②+③
の順に脳を拡大させてきました。
例えば、犬と一緒に生活した事がある方ならよく分かるかと思うのですが、
彼らは時々、人なんじゃないかと思うくらい人間臭い感情を表現したりします。
つまり爬虫類は 体感覚
哺乳類は 体感覚と豊かな感情
最後に人間は 体感覚と豊かな感情と、複雑な理性 を備えている。
といった感じです。(おおまかにですが)
ここで、こんな事を考えてみます。
地球上には様々な生物が居ますが、よく鬱(注1)になるのは人間だけです。
なぜでしょう?それは大脳新皮質がとてもよく発達しているからです。
なぜかと言うと、大脳新皮質は理性を司っているからです。
理性が、脳の中央からの自然な衝動を押さえつけるのです。
例えば、怒りがこみあげてきた時に
「ダメだダメだ、こんな事を感じるのはこの場では不適切な事だ」とか
恐怖を感じても「私は強くならなくてはならないのだから」と
その感情を心の奥へと理性を使って押し込めようとします。
しかし押し込めてもその衝動は無くなる事無く、心の奥底(潜在意識)に蓄積されていきます。
そして、私たちは日常的に無意識ながら
「これは良い事」「これはいけない」「私はこんな人」「私はこんな人ではいけない」
といった、あらゆる思考と理性で、内からの情動や感情を押さえつけて生きているので
③からの指示と①、②からの指示が対立・矛盾し、その圧力が日々高まった中に多くの
人々が暮らしてるのが現状です。心の底に溜め込まれた感情や情動が膨らみ
心の「圧力」が大きくなり過ぎるとなりすぎると「鬱」になります。
しかし、動物は基本的には本能や情動に従順です。
「こんなところで怒るのは、みっともない事だ」とか
「こんなところで発情するのはみっともない」
とか、他あらゆる人間が考えるような事をいちいち考えたりしないので、
脳内に抱えきれないほどの「圧力」を生み出す事がありません。
また③の脳である大脳新皮質は、未来を予測したり、過去について考える事ができます。
なので人間は「ああ、明日職を失ったらどうしよう・・」とか「○○年後にはどうなってるんだろうか・・」
未だ起こっていない未来の事を半日心配し続けて心を疲弊したり、既に終わってしまった事を
「もっとああすれば良かった・・」とか「あの時は本当に腹が立ったなぁ!」等
もう考えても仕方ない事をいつまでもぐるぐる考え続けて、心を消耗しながら生きています、、(涙)
「人間は過去や未来を考えることで学び、成長するのではないですか?」というのは確かに
ごもっともな意見なのですが、今ここで言っているのはそれよりはるかに度を越して
「ほとんどの時間、ネガティブな感情を動機とした未来や過去の思考に埋没しながら」生きる状態を言っています。
未来についても、ある程度しっかり考えた後は今できる事をするのみで
いつまでもくよくよ悩んだり、ネガティブな感情に燃え続ける必要は無いですよね。
さらに体は 頭の中でおこっているいる思考と、現実の区別がつかづに反応するのです。
頭の中で過去の嫌なシーンを再生すると、体はそれが今の現実であるかのように反応して、感情を再生産します。
あなたが今、完全に安全な部屋で、あたたかい布団に包まれているとします。
その時に何一つネガティブな感情を生む出す必要が無いのは、客観的に見れば明らかです。
しかしそこで、昨日あった、あるいは何年も前に
あった嫌な事を思い出します。
すると、あなたは完全に安全な部屋で、布団に包まれているにもかかわらず、
またその時と同じような感情を再生産して味わう羽目になるのです、、
そしてその時に意識的でないのなら、その感情はまた心の奥に戻って行き、
永遠にその繰り返しで消滅する事がありません。
だから、森に暮らしている動物達は、人間よりもはるかに危険と隣り合わせで生きているにも関わらず
鬱やノイローゼにはならないのですね。彼らは
「来年は、食料がちゃんとあるのかな・・・」とか「寝てる間に殺されたらどうしよう・・」とか、
「もし、水が無くなったらどうしよう・・」「この前負けたあいつに絶対復讐してやる!!」とか
考え続けないので、ノイローゼや不眠障害には陥りません。
老後を心配し続ける熊や、憎悪に燃え続ける小鳥に出会った事は、たぶん無いでしょう(笑)
怒ったり、怯えたりしますが、その場限りで生きていくのに必要な分しか感情を基本的には生産しません。
多くの時間ネガティブな思考や感情を、無駄に過剰生産しながら生きているのは、人間だけです。
つまり③(思考)の脳が生きてく上でのベースになり、そちらが常に過剰興奮状態になってしまっている事が、
人間の苦しみの根本的な原因だと言えそうです。
次回からはその「圧力」の解除方法を書いていきたいと思います。
今日のまとめ:人間の根本的な苦しみのメカニズムは、大脳新皮質の理性が
それ以下の脳の情動:本能を抑圧し、圧力が溜まり心が分裂している事にある。
※注1 ここで言っている「鬱」とは、病院で診断されたものだけではなく
日常的に無気力であったり、単純になんだか苦しい状態を含みます。
体感瞑想を組み合わせる意味を紐解いていきます!
http://www.seibutsushi.net/blog/2012/08/1321.html
これが、有名なポール・マクリーンの脳の三層構造説 です。
脳は爬虫類の頃から周りに大きく進化し続けていて、主に機能の上で
①脳幹(爬 虫 類 脳) =本能、体の感覚、自律神経
②原始哺乳類脳(大脳辺縁系) = 感情 情動
③新哺乳類脳(大脳新皮質) = 理性
を司る部分に分かれています。
そして図を見て頂ければ分かるかと思いますが、生命は進化の中で
① → ①+② → ①+②+③
の順に脳を拡大させてきました。
例えば、犬と一緒に生活した事がある方ならよく分かるかと思うのですが、
彼らは時々、人なんじゃないかと思うくらい人間臭い感情を表現したりします。
つまり爬虫類は 体感覚
哺乳類は 体感覚と豊かな感情
最後に人間は 体感覚と豊かな感情と、複雑な理性 を備えている。
といった感じです。(おおまかにですが)
ここで、こんな事を考えてみます。
地球上には様々な生物が居ますが、よく鬱(注1)になるのは人間だけです。
なぜでしょう?それは大脳新皮質がとてもよく発達しているからです。
なぜかと言うと、大脳新皮質は理性を司っているからです。
理性が、脳の中央からの自然な衝動を押さえつけるのです。
例えば、怒りがこみあげてきた時に
「ダメだダメだ、こんな事を感じるのはこの場では不適切な事だ」とか
恐怖を感じても「私は強くならなくてはならないのだから」と
その感情を心の奥へと理性を使って押し込めようとします。
しかし押し込めてもその衝動は無くなる事無く、心の奥底(潜在意識)に蓄積されていきます。
そして、私たちは日常的に無意識ながら
「これは良い事」「これはいけない」「私はこんな人」「私はこんな人ではいけない」
といった、あらゆる思考と理性で、内からの情動や感情を押さえつけて生きているので
③からの指示と①、②からの指示が対立・矛盾し、その圧力が日々高まった中に多くの
人々が暮らしてるのが現状です。心の底に溜め込まれた感情や情動が膨らみ
心の「圧力」が大きくなり過ぎるとなりすぎると「鬱」になります。
しかし、動物は基本的には本能や情動に従順です。
「こんなところで怒るのは、みっともない事だ」とか
「こんなところで発情するのはみっともない」
とか、他あらゆる人間が考えるような事をいちいち考えたりしないので、
脳内に抱えきれないほどの「圧力」を生み出す事がありません。
また③の脳である大脳新皮質は、未来を予測したり、過去について考える事ができます。
なので人間は「ああ、明日職を失ったらどうしよう・・」とか「○○年後にはどうなってるんだろうか・・」
未だ起こっていない未来の事を半日心配し続けて心を疲弊したり、既に終わってしまった事を
「もっとああすれば良かった・・」とか「あの時は本当に腹が立ったなぁ!」等
もう考えても仕方ない事をいつまでもぐるぐる考え続けて、心を消耗しながら生きています、、(涙)
「人間は過去や未来を考えることで学び、成長するのではないですか?」というのは確かに
ごもっともな意見なのですが、今ここで言っているのはそれよりはるかに度を越して
「ほとんどの時間、ネガティブな感情を動機とした未来や過去の思考に埋没しながら」生きる状態を言っています。
未来についても、ある程度しっかり考えた後は今できる事をするのみで
いつまでもくよくよ悩んだり、ネガティブな感情に燃え続ける必要は無いですよね。
さらに体は 頭の中でおこっているいる思考と、現実の区別がつかづに反応するのです。
頭の中で過去の嫌なシーンを再生すると、体はそれが今の現実であるかのように反応して、感情を再生産します。
あなたが今、完全に安全な部屋で、あたたかい布団に包まれているとします。
その時に何一つネガティブな感情を生む出す必要が無いのは、客観的に見れば明らかです。
しかしそこで、昨日あった、あるいは何年も前に
あった嫌な事を思い出します。
すると、あなたは完全に安全な部屋で、布団に包まれているにもかかわらず、
またその時と同じような感情を再生産して味わう羽目になるのです、、
そしてその時に意識的でないのなら、その感情はまた心の奥に戻って行き、
永遠にその繰り返しで消滅する事がありません。
だから、森に暮らしている動物達は、人間よりもはるかに危険と隣り合わせで生きているにも関わらず
鬱やノイローゼにはならないのですね。彼らは
「来年は、食料がちゃんとあるのかな・・・」とか「寝てる間に殺されたらどうしよう・・」とか、
「もし、水が無くなったらどうしよう・・」「この前負けたあいつに絶対復讐してやる!!」とか
考え続けないので、ノイローゼや不眠障害には陥りません。
老後を心配し続ける熊や、憎悪に燃え続ける小鳥に出会った事は、たぶん無いでしょう(笑)
怒ったり、怯えたりしますが、その場限りで生きていくのに必要な分しか感情を基本的には生産しません。
多くの時間ネガティブな思考や感情を、無駄に過剰生産しながら生きているのは、人間だけです。
つまり③(思考)の脳が生きてく上でのベースになり、そちらが常に過剰興奮状態になってしまっている事が、
人間の苦しみの根本的な原因だと言えそうです。
次回からはその「圧力」の解除方法を書いていきたいと思います。
今日のまとめ:人間の根本的な苦しみのメカニズムは、大脳新皮質の理性が
それ以下の脳の情動:本能を抑圧し、圧力が溜まり心が分裂している事にある。
※注1 ここで言っている「鬱」とは、病院で診断されたものだけではなく
日常的に無気力であったり、単純になんだか苦しい状態を含みます。
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